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盛岡ブライダルフォト|前撮り・フォトウェディングで後悔しないヘアメイク完全攻略 ロケ地別・季節別|盛岡の前撮り・フォトウェディング完全ガイド

written byブライダル ヘアメイク 伊勢光佳里


盛岡・岩手でブライダルフォト、前撮り、フォトウェディングをご検討中の花嫁さまに向けて、現場でヘアメイクを担当している美容師の視点から、余すところなくお伝えします。

掲載写真は、私たちが実際に担当した施術例です。






盛岡でブライダルフォトを選ぶ花嫁が、いま増えている理由

ここ数年、盛岡・岩手のブライダルシーンで確実に変わったことがあります。それは、「写真を残すこと」そのものが目的になったということです。

かつて前撮りは「結婚式の準備の一部」でした。招待状に使う写真を撮る、当日は着られない和装を着ておく——そういう位置づけです。ところが今は違います。

・結婚式は挙げないけれど、二人の記念はきちんと形にしたい

・挙式は家族だけの少人数。だからこそ写真にはこだわりたい

・授かり婚で挙式は先延ばし。でもドレス姿は今の自分で残したい

・結婚式当日は洋装。和装の自分も一生に一度、残しておきたい

・遠方に住んでいて、帰省のタイミングで地元・盛岡の風景と一緒に撮りたい

こうしたご相談が、本当に増えました。ブライダルフォト(フォトウェディング)は、もはや結婚式の付属品ではなく、独立した一つの「式」になっているというのが、現場にいる私たちの実感です。

そして、ここが大切なところなのですが——

結婚式であれば、当日の記憶は参列した人たちの中に残ります。けれどブライダルフォトは、残るものが写真だけです。会場の雰囲気も、当日の空気も、後から思い出す手がかりは一枚の写真しかありません。

だからこそ、写真に写るもの——つまり衣裳と、髪と、肌が、そのまま「一生の記憶の質」になります。


◆ 盛岡は、実はロケーション撮影に非常に恵まれた街です

岩手県のフォトウェディングの費用相場は、衣裳・着付け・ヘアメイク・小物一式を含めておよそ15万〜20万円前後が目安とされています。全国的に見て極端に高い地域ではありません。にもかかわらず、盛岡には他県がうらやむような撮影環境があります。

明治期の日本建築と庭園が残る南昌荘。歴史ある盛岡八幡宮や榊山稲荷神社。城跡の石垣と樹木が美しい岩手公園(盛岡城跡公園)。重要文化財の岩手銀行赤レンガ館。岩手山を背景にできる小岩井農場。そして街の中心を流れる中津川と、そこから望む開運橋。

——これだけの多様性が、車で30分圏内にほぼ収まっている都市は、そう多くありません。歴史建築も、和の庭園も、洋館も、雄大な自然も、市街地の日常的な風景も選べる。盛岡は、「二人らしさ」を写真で表現するには理想的な街なのです。




しかし、この多様さこそが、ヘアメイクの難易度を上げています。

南昌荘の障子越しの柔らかな光と、小岩井農場の抜けるような直射日光では、同じメイクは通用しません。盛岡八幡宮の朱塗りの社殿を背景にするときと、赤レンガ館の重厚な質感を背景にするときでは、似合う髪の質感が変わります。

この記事では、そこを具体的にお話ししていきます。





前撮り・ブライダルフォトのヘアメイクは、結婚式当日と「別物」です

これは、私たちがカウンセリングで必ず最初にお伝えしていることです。

「結婚式当日のヘアメイクと同じでいいですよね?」——そう思われる方がとても多いのですが、実はまったく違う設計が必要です。理由は3つあります。

◆ 違い①|カメラは、人間の目より容赦がありません

結婚式当日、ゲストの皆さまは、あなたを2〜3メートル離れた位置から、動いている状態でご覧になります。人の目はとても優秀で、多少のムラや粗は自動的に補正して見てくれます。

ところが撮影は違います。カメラは数十センチの距離から、止まった状態で、あなたの肌を記録します。しかもその写真は、後から大きく引き伸ばされ、アルバムになり、時にはご両親の家の壁に飾られます。

つまり撮影用のベースメイクは、「近くで、静止した状態で、拡大されても耐えられる」必要があります。

具体的に何が変わるか。

・下地の段階で肌の凹凸を整える——ファンデーションを厚くするのではなく、その手前の工程で肌の表面を均一にします。厚塗りは、写真では必ず「塗っている感」として写ります

・パウダーの量を厳密にコントロールする——テカリは飛ばしたい。でもマットにしすぎると写真では肌が死にます。この加減が撮影メイクの肝です

・フェイスラインと首の色差をゼロにする——顔だけ明るいメイクは、日常では自然に見えても、写真では「顔が浮いている」状態として残酷なほどはっきり写ります

・目の際、まつげの根元、唇の輪郭——ディテールを詰める——寄りのカットで最も見られる場所です


◆ 違い②|屋外は、風・湿度・光との戦いです

式場の中は空調が効いていて、風もありません。しかしロケーション撮影は、そのすべてが「ない」状態です。

盛岡の屋外で、私たちが実際に直面するもの——

・中津川沿いや岩手公園の風。せっかく整えた後れ毛が、まったく別のところに流れます

・夏場の湿度。前髪がうねり、まとめた髪の表面が膨らんできます

・岩手山からの吹きおろし。特に小岩井農場や御所湖周辺は、市街地よりはるかに風が強いことがあります

・時間帯による光の激変。午前の柔らかい光と、正午の真上からの強い光では、顔に落ちる影がまったく違います

だから前撮りのヘアは、「風で崩れたときに、どう崩れるか」まで計算して作ります。

これは実際の技術の話です。ゆるく巻いた毛束を「なんとなく」散らすと、風に吹かれた瞬間にただのボサボサになります。一方で、毛束の根元をどこで留め、どの方向に流れる余白を残しておくかを設計しておけば、風に揺れたときにむしろ美しく見える。この差は、屋外撮影を数多く経験しているかどうかで、はっきり出ます。


◆ 違い③|「お直しをする人」が、その場にいるかどうか

結婚式当日は、多くの場合、美容スタッフが会場に待機しています。お色直しのタイミングで髪を直し、メイクを整えられます。

ところが前撮り、特にロケーション撮影では、ヘアメイクを担当した人間が現場に同行しないケースが少なくありません。支度だけをして送り出し、あとはカメラマンとお二人だけ、という進行です。

この場合、支度の時点で「4〜5時間、誰の手も入らずに保つ」設計をしておかなければなりません。

・崩れやすい箇所を、あらかじめ作らない

・お二人自身で最低限直せるポイントを、支度の時にお伝えしておく

・携帯していただくもの(ピン数本、あぶらとり紙、リップ)をご案内する

もしヘアメイク担当が同行できるプランがあるなら、それは大きな価値があります。撮影の途中で髪型を変える、光の状態を見てハイライトを足す、といった対応ができるからです。

ご検討中のプランで「ヘアメイクは同行するのか、支度のみか」は、必ず確認しておいてください。 これは仕上がりに直結します。




盛岡ロケ地別・ヘアメイク設計図

ここからが本題です。盛岡の代表的な撮影スポットごとに、ヘアメイクをどう設計すべきかを具体的にお話しします。

◆ 南昌荘|明治の和建築と日本庭園




盛岡を代表するロケーションのひとつです。明治期の和風建築と、手入れの行き届いた日本庭園。縁側、畳の間、書院造りの室内、そして障子越しに入る柔らかな自然光——和装を撮るには、これ以上ない環境です。

◇ ヘアメイクの設計

障子越しの光は、非常に柔らかく、影が出にくい光です。この光の下では、強いシェーディングや濃い陰影メイクは不要。むしろ入れすぎると、光に飛ばされずに「濃い顔」として写ってしまいます。

・ベースはツヤを残したセミマット。障子の光が肌に乗ったときに、内側から光るように見える質感を狙います

・チークは輪郭ではなく頬の高い位置に、血色として

・リップは色数を持たず、打掛や帯の色から1色引いてくるのが最も上品にまとまります

ヘアは、畳や障子といった直線的な背景に対して、曲線で対比を作るのが定石です。低い位置でまとめた洋髪に、後れ毛を一筋——それだけで、和の直線の中に女性らしさが際立ちます。

なお南昌荘は室内・屋外の両方で撮影されることが多いため、「縁側に座ったときの後ろ姿」を必ず想定してください。和装の後ろ姿は、うなじと襟足がすべてです。ここは支度の段階で作り込んでおくべき場所です。

もうひとつ、和建築ならではの構図が逆光のシルエットです。縁側や障子を背にして庭の光を受けると、二人は影になり、輪郭だけが残ります。

・このとき写真に写るのは、顔ではなく「かたち」です——襟の抜き加減、まとめ髪の高さ、後れ毛の一本の線。それがそのままシルエットになります

・髪飾りは、シルエットで効く位置に——横顔の輪郭から少しはみ出す位置に挿すと、影の中でも形が読み取れます





◆ 盛岡八幡宮・榊山稲荷神社|歴史ある神社での撮影



朱塗りの社殿、石段、木々。盛岡らしさが最も凝縮された背景です。神前式と組み合わせて撮影される方も多くいらっしゃいます。

榊山稲荷神社は、盛岡市北山に鎮座する南部藩ゆかりのお社です。盛岡城の築城にあたって城内に祀られた歴史を持ち、「もりおかかいうん神社」として今も親しまれています。境内には盛岡藩時代から続く名勝庭園「緑風苑」があり、社殿・参道・庭園と、一度の撮影で表情の違う背景を回れるのが大きな魅力です。

盛岡八幡宮が「朱の大きさ」で見せる神社だとすれば、榊山稲荷神社は「木々と庭の落ち着き」で見せる神社です。同じ白無垢でも、設計は変えます。

・参道の木漏れ日——木立を抜ける光は、顔にまだらの影を落とします。この場所ではメイクで陰影を足しすぎないこと。影は、すでに光が作ってくれています

・庭園と水面のある背景——池の照り返しで、顔の下側から光が入ります。アゴ下の影が自然に消えるため、フェイスラインのシェーディングは最小限で構いません

・玉砂利と石畳の足元——草履で立つ時間が長くなります。髪飾りの重さも含めて、「長時間、疲れない設計」にしておくことが、結果的に表情を良くします

・北山の紅葉——秋は境内の木々が一斉に色づきます。背景が赤に寄る季節の色設計は、後述の「秋」の項をあわせてご覧ください


◇ ヘアメイクの設計

ここでの最大の注意点は、背景の色が非常に強いということです。盛岡八幡宮の朱色は、写真の中で圧倒的な存在感を持ちます。

・リップに赤を使うと、背景の朱と喧嘩します。ここは意外な落とし穴です。少しトーンを落とした赤、あるいはコーラル寄りの色に振ることで、顔がきちんと主役になります

・白無垢の場合はむしろ好機です。朱の背景に白が映え、コントラストが生まれます。この場合はメイクもはっきりと作って構いません

そして石段。神社での撮影は「石段の上から見下ろす」「下から見上げる」構図が非常に多くなります。見上げるアングルでは顎下と鼻の下、見下ろすアングルでは頭頂部とつむじが写ります。

つまり——トップのボリュームと、頭頂部の毛流れを、必ず作り込んでおく必要があります。正面からしか確認しないリハーサルでは、ここを見落とします。

なお、神前式と撮影を組み合わせる場合は、綿帽子・角隠しの着用可否、かつらか洋髪か、そして撮影が可能な区域と時間帯を、事前に神社側へご確認ください。式の進行中は、お直しに入れない時間帯が必ず生まれます。そこを見越して支度を組みます。

◆ 岩手公園(盛岡城跡公園)・中津川・開運橋|街と自然の境界





石垣、樹木、川、そして橋。盛岡の人にとって最も「地元」を感じる場所であり、お二人の思い出の場所でもあることが多いエリアです。

◇ ヘアメイクの設計

ここは風です。中津川沿いは川風が抜けますし、開運橋の上はさらに強い。

・ヘアは「留める」ではなく「編み込む・組み込む」設計に切り替えます。ピンで押さえただけの毛束は、風で確実に浮きます

・後れ毛はあえて少なめに、しかし長めに。短い後れ毛は風でぴょんと跳ねますが、長い後れ毛は流れて美しく写ります

・ベールを使う場合、風はベールの敵であり最大の味方でもあります。ベールが風で舞い上がる瞬間は、撮れれば最高の一枚になります。そのために、ベールコームの固定は通常の倍の強度で入れておきます

メイクは、屋外の自然光下では血色を少し強めに。木々の緑や川面の反射で、肌が青白く写ることがあるためです。

そして、橋。開運橋や中津川に架かる橋の上は、盛岡の街と空が一度に入る貴重な場所です。

・橋の上は、ほぼ必ず引きの構図になります——欄干のラインと空を活かすため、二人は小さく写ります。ここでもシルエットが勝負どころです

・夕景・逆光と相性が抜群です——空が明るく、二人が影になる時間帯。髪の輪郭と、和傘や小物の形だけが残ります





◆ 岩手銀行赤レンガ館・もりおか啄木・賢治青春館・旧石井県令邸・岩手県立美術館|洋のロケーション




重厚な洋風建築、明治期の洋館、そしてモダンな美術館。洋装が最も映えるエリアです。

◇ ヘアメイクの設計

赤レンガ館のような重厚な建築物は、背景の情報量が非常に多いのが特徴です。レンガの目地、装飾、柱——細かい線が画面いっぱいに入ります。

この背景に対して、細かく編み込んだ複雑なヘアを合わせると、写真がうるさくなります。

・ここでは面で見せるヘア——きれいなシニヨン、艶のあるまとめ髪、あるいは思い切ってダウンスタイル——のほうが、圧倒的に美しく写ります

・逆に、美術館のような白く抜けた背景の前では、ヘアのディテールがきちんと見えるので、編み込みやアクセサリー使いが活きます

背景の情報量とヘアの情報量は、足し算ではなく引き算で考える。 これはロケーション撮影の基本原則です。

たとえば、もりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店本館・国指定重要文化財)。石とレンガのアーチが美しい建物ですが、正面から撮ると画面の情報量は相当なものになります。ここで効いてくるのが、二人の立ち位置です。

・あえて中心から離れて立つ——アーチや扉の中心線から左右に分かれて立つと、建築の対称性が引き立ち、写真に余白が生まれます。このとき髪は、横顔のラインがきれいに見えるまとめ方に

・石段は「顔の高さ」を揃える装置です——新郎さまが一段下、花嫁さまが一段上に立つと、身長差に関係なく二人の顔の高さが揃います。アップスタイルの高さも、ここから逆算します

・髪はツヤ重視で——石やレンガのマットな質感の前では、髪の艶がそのままレフ板のように効きます。ここは前日までの髪のコンディションが、そのまま写真に出る場所です





◆ 小岩井農場・御所湖・八幡平|岩手山を背負う雄大なロケーション




一本桜、広大な牧草地、そして岩手山。岩手でしか撮れない一枚が撮れる場所です。

◇ ヘアメイクの設計

ここは引きの構図が中心になります。二人が小さく、風景が大きく写る。

・引きの写真では、顔のディテールはほとんど見えません。代わりに見えるのはシルエットです。だから頭のかたち、髪のボリューム、全体のバランスが決定的に重要になります

・具体的には、横から見たときの後頭部のふくらみ。ここが潰れていると、引きの写真では頭が小さく貧相に写ります

・メイクは濃いめでちょうどよい。強い自然光の下では、通常のメイクは飛びます

そしてもうひとつ、この広さでしか撮れないのが逆光のカットです。

・太陽を背に立つと、髪の輪郭だけが光ります——このとき写真に残るのは、後れ毛の一本一本の形です

・逆光を狙うなら、後れ毛は「散らす」のではなく「束にして流す」——光を受けたときに、線としてきれいに見えます

・衣裳は動く前提、髪は動かない設計で——スカートやベールが風をはらむ瞬間を狙うため、髪そのものは崩れない構造にしておきます




そして、風。小岩井農場や御所湖周辺は、市街地よりも明らかに風が強い日があります。移動時間も含めると、支度から撮影終了まで長時間になります。この場所を選ぶなら、崩れにくさを最優先した設計をしてください。

◆ 平泉・中尊寺方面まで足を伸ばす場合

盛岡から車で1時間ほど。世界遺産での撮影を希望される方もいらっしゃいます。

この場合、移動時間だけで往復2時間以上が加算されます。朝の支度から数えると、拘束時間は8時間を超えることも珍しくありません。

・ヘアは「時間が経つほど良く見える」設計に。作りたてが完璧で、そこから崩れていくのではなく、少しほぐれてこそ完成するスタイルにしておきます

・移動中の車内で髪型が潰れないよう、車内での過ごし方(ヘッドレストに頭をつけない、など)を支度の時にお伝えしています





盛岡は、四季がはっきりしている街です。それは撮影にとって大きな魅力であると同時に、ヘアメイクにとっては明確な課題でもあります。




◆ 春(4月下旬〜5月)|盛岡の桜は遅い

まず大前提として、盛岡の桜は東京より2〜3週間遅いという点を押さえてください。県外からいらっしゃる方が最も間違えやすいポイントです。4月上旬に予定を組んで、まだ蕾だった——という話は毎年あります。

盛岡城跡公園、高松の池、そして石割桜。桜の前撮りは今も根強い人気です。

ヘアメイクの課題は「風」と「花粉」。

・春の盛岡は風が強い日が多く、桜の季節はなおさらです。風対策を最優先にしてください

・花粉症の方は、当日に目が充血し、涙で下まぶたが崩れるリスクがあります。撮影の1〜2週間前から服薬を始めておく、当日は落ちにくいアイメイクにする、といった対策を事前にご相談ください

・桜の淡いピンクに対して、リップに強いピンクを持ってくると色が競合します。桜を主役にするなら、リップは落ち着かせるのが正解です

◆ 夏(6月〜8月)|湿度との勝負

盛岡の夏は、内陸性気候で日中の気温が上がります。そして湿度。

◇ この季節、最大の敵は前髪です。

・湿気で前髪がうねる、割れる、額に張り付く——これは撮影当日の最大のストレスになります

・対策は、当日の朝の作り方とキープ剤の選定、そして素材そのものを整えておくことの3段構えです

・特に3つ目——撮影の数ヶ月前から髪の状態を整えておくと、湿度への耐性そのものが変わります。これについては後述します

また、汗。ロケーション撮影では、移動と待機で確実に汗をかきます。

・ベースメイクは崩れ方をコントロールする設計に。完全に崩れないメイクは存在しないので、「崩れても汚くならない」ことを目指します

・和装の場合、衣裳の重さと重ね着で体温が上がります。白無垢や打掛は想像以上に暑いです。撮影の合間の水分補給と、うなじ・首まわりの汗対策は必須です

一方で、夏には利点もあります。繁忙期である春・秋を避けることで、撮影料金が抑えられる傾向があること。そして、緑が最も濃く美しい季節であることです。

◆ 秋(9月〜11月)|盛岡の紅葉は最高の背景

個人的に、盛岡で最も撮影に向いている季節だと思っています。

空気が澄み、光が斜めから入り、紅葉が背景を彩る。中津川沿い、岩手公園、そして八幡平の紅葉。

◇ ヘアメイクの設計

・秋の斜光は、顔に美しい陰影を作ってくれます。だからメイクでの陰影は控えめで構いません。むしろツヤを残すほうが、光を受けて綺麗に写ります

・紅葉の赤・オレンジは、チークとリップの選択を難しくします。背景と同系色にすると顔が沈むため、少しトーンをずらすか、あえてヌーディに寄せるか。ここはリハーサルで詰めておきたいところです

・色打掛の赤と紅葉が重なると、画面が赤一色になります。この場合、白無垢か、あるいは緑・青系の打掛のほうが背景に映えることがあります

・和傘(番傘)を使う場合は、影の計算を——傘は顔に大きな影を落とします。差した状態と外した状態、その両方で成立する明るさにベースを調整しておいてください




なお秋は予約が最も集中する時期です。ご希望の日程がある方は、早めに動かれることをおすすめします。

◆ 冬(12月〜3月)|雪の盛岡でしか撮れない一枚

雪景色の中の白無垢。これは、盛岡・岩手だからこそ撮れる写真です。近年、あえて冬を選ぶ花嫁さまが増えています。




ただし、課題は明確です。

・乾燥。冬の盛岡の屋内は、暖房で極端に乾燥します。この状態でベースメイクを作ると、肌が粉を吹き、写真でくっきり写ります。支度前の保湿が、冬のメイクの9割です

・静電気。髪が広がり、まとまらなくなります。ヘアの下準備の段階で対処します

・温度差。暖かい室内から屋外へ出た瞬間、汗が引いてメイクが動きます。屋外に出る前の最終チェックが重要です

・時間。冬は日が短く、撮影可能な時間帯が限られます。支度開始が早朝になることも珍しくありません

そして防寒。 ドレスでの雪中撮影は、想像を超えて過酷です。ファーやボレロ、カイロの位置(写真に写らない場所へ)まで含めて、事前に打ち合わせておくべきです。

寒さで表情がこわばると、それは確実に写真に写ります。「寒くない状態を作ること」も、実はヘアメイクの仕事の一部だと私たちは考えています。





スタジオ撮影とロケーション撮影で、メイクを変えるべき理由

「スタジオとロケ、両方撮ります」——こういうプランは非常に多いのですが、この2つは、本来メイクが違います。

◆ 光が、まったく違うからです

スタジオの光は、人工照明です。強く、正面から当たり、影を消すように設計されています。この光の下では——

・顔の凹凸が平坦に写ります

・したがって、シェーディングとハイライトで立体を作り直す必要があります

・眉、目の際、リップの輪郭も、はっきり作らないとぼやけます

ロケーションの光は、自然光です。太陽の位置によって方向が変わり、雲で強さが変わり、木漏れ日で分割されます。この光の下では——

・顔に自然な陰影が生まれます

・したがって、メイクで陰影を足すと、影が二重になって濃く見えます

・逆にツヤが重要になります。自然光はツヤを美しく拾ってくれるからです

◆ 現実的な折衷案

とはいえ、撮影の途中でメイクを全部作り直す時間はありません。そこで実際にどうするか。

ベースは共通で作り、ポイントで足し引きするのが現実的な解です。

・スタジオ撮影を先に行い、その後ロケーションへ出る前にツヤを足す

・あるいはロケーションを先に行い、スタジオに入る前に陰影とポイントメイクを強める

どちらの順番で撮影するのかを事前に把握しておけば、この調整が可能になります。撮影の進行表を、ヘアメイク担当と共有しておくこと。 これだけで仕上がりの完成度が変わります。

◆ もうひとつの光|逆光で撮るなら、輪郭がすべてです

スタジオの光でもなく、順光の自然光でもない、第三の選択肢が逆光です。太陽を背にして撮ると、顔は影に沈み、髪と衣裳の輪郭だけが光ります。近年、前撮りで最も人気のある表現のひとつです。

ただし、この一枚だけは、メイクの技術がほとんど効きません。顔が見えないからです。

・効くのは、髪のシルエットと後れ毛の線だけです——だから逆光を撮る予定があるなら、支度の段階でそう伝えてください。設計そのものが変わります

・前髪の隙間、耳まわりの毛束、うなじの後れ毛——光が透ける場所を、あらかじめ作っておきます

・顔出しのカットと逆光のカットは、同じ髪型で両立できます——ただし「どちらも撮る」と分かっていれば、の話です



和装の前撮りヘアメイク 白無垢・色打掛を美しく残す

盛岡は神社仏閣に恵まれた土地柄もあり、和装の前撮りニーズが非常に高いエリアです。ここは特に丁寧にお話しします。

◆ 洋髪か、文金高島田か

まず最初の分岐点です。


◇ 文金高島田(かつら)

・最も格式が高く、白無垢・綿帽子・角隠しと完全に調和します

・ご両親、特におばあさまの世代からの評価が非常に高い

・ただし頭の大きさが出るため、写真での小顔効果は期待しにくい

・事前のかつら合わせが必要になります

・慣れないため、長時間の撮影では負担を感じる方もいらっしゃいます

◇ 洋髪

・軽く、自由度が高く、生花やパールなど装飾の選択肢が広い

・写真での小顔効果が高い

・現代的で、SNSでの見映えが良い

・角隠しはつけられません

選び方の目安——「角隠しを絶対にかぶりたい」なら文金高島田一択です。逆に「白無垢も色打掛も着て、両方で違う雰囲気を出したい」なら、洋髪のほうが変化をつけやすくなります。

新日本髪(地毛で日本髪を結う)という選択肢もあります。かつらより自然で、地毛だからこその馴染みがあります。ただし髪の長さと量に条件があるため、ご希望の場合は早い段階でご相談ください。

◆ 和装で最も見られるのは「うなじ」です

これは断言できます。和装の写真で、最も見られる場所はうなじと襟足です。

・打掛の襟を抜いた後ろ姿は、和装写真の定番構図です

・後ろ姿のカットは、必ず何枚か撮影されます

・そしてそのカットで、うなじが美しいかどうかが、写真の格を決めます

だからこそ——

・襟足の産毛の処理は、事前に済ませておくべきです(ブライダルシェービングのえり足施術がこれにあたります)

・襟足のおくれ毛の量と流し方は、支度の段階で設計します。多すぎるとだらしなく、なさすぎると硬く見えます

・日焼けやニキビ跡が背中・うなじにある場合、事前のケアが写真の仕上がりに直結します

◆ 和装のベースメイクは「白く塗る」ではありません

昔ながらの婚礼メイクは、確かに白粉で白く仕上げるものでした。しかし現在の写真表現において、白く塗ったメイクは「顔だけ浮いた不自然な写真」になりがちです。

現代の和装メイクで目指すのは、「白い」ではなく「透明感がある」状態です。

・肌のトーンを整え、くすみを取り、清潔感を出す

・首との色差を作らない

・そのうえで、眉・目・唇に和の意匠を入れる

眉は、平行に近く、やや太めに、そして色を落とす。目尻は跳ね上げず、横に流す。リップは輪郭をぼかさず、きちんと縁取る。この3点だけで、洋装メイクは和装メイクに変わります。

◆ 髪飾りの選び方

・生花——最も華やかで写真映えします。ただし季節と入手性の制約があります。夏場は日持ちにも注意が必要です

・水引——モダンな和装スタイルに人気。色数を絞ると洗練されます

・べっ甲・かんざし——正統派。文金高島田はもちろん、洋髪に一本挿すだけでも和が立ちます

・ドライフラワー——ニュアンス系のスタイルに。ただし写真では色が沈むことがあるため、背景との相性を要確認

打掛の柄が細かい場合、髪飾りは大ぶりで単純なものを。打掛が無地に近い場合、髪飾りで情報量を足す。 ここでも「情報量の引き算」が効きます。

◆ 色打掛は、柄の強さから髪と顔を決めます

白無垢と色打掛では、同じ和装でも設計がまったく変わります。白無垢が「質感の勝負」だとすれば、色打掛は「色と柄の勝負」です。

・打掛の中から一色だけを引いて、リップに使う——赤の打掛に赤のリップを重ねると、顔が柄に負けます。金・朱・臙脂のうち、最も弱い色を選ぶのが安全です

・柄が大きく華やかなほど、髪はコンパクトに——頭まで情報量を足すと、写真の中で「どこを見ればいいか」が分からなくなります

・新郎さまが白や淡色の紋付をお召しになる場合——二人が並んだときの明暗差が小さくなります。花嫁さまのメイクは、輪郭をはっきり作っておくとバランスが取れます



洋装の前撮りヘアメイク ドレスが主役になる髪の作り方

◆ ドレスのネックラインが、髪型を決めます

洋装のヘアを決めるときに、最初に見るべきは顔でも髪の長さでもありません。ドレスのネックラインです。

・オフショルダー・ベアトップ——鎖骨と肩のラインが主役です。ここにダウンスタイルを持ってくると、せっかくのデコルテが隠れます。アップスタイルが基本

・ハイネック・長袖——首元が詰まっている分、髪はボリュームを出すか、ダウンで縦のラインを作るとバランスが取れます

・Vネック・ディープV——縦の線が強調されるので、髪も縦に流れるハーフアップやダウンが調和します

・ビスチェ+ボレロ——ボレロを脱いだ状態と着た状態、両方で成立する髪型が必要です





◆ 「後ろ姿」を必ず確認してください

ウェディングドレスは、背中が主役の衣裳です。バックスタイル、トレーン、ボタンの列——写真で必ず撮られます。

にもかかわらず、リハーサルで後ろ姿を鏡で確認しない方がとても多い。必ず合わせ鏡で、後ろから見た髪型を確認してください。

ドレスの「素材」も、髪の質感を左右します。

・サテンやミカドなど光沢のある生地——髪にもツヤを合わせると、写真全体の質感が揃います

・チュールやレース、シフォンなどマットで軽い生地——髪も空気を含ませ、毛先に動きを残すほうが調和します





◆ ベールとヘッドドレス

ベールを使うなら、ベールを着けた状態と外した状態、両方の写真が撮られることを前提にしてください。

・ベールを外した瞬間に髪型が崩壊する設計は避ける

・ベールコームを挿す位置は、トップの高さとバランスで決まります。ここを間違えると、頭が縦に長く見えます

・前述の通り、屋外ではベールの固定強度を上げます

◆ カラードレスは「色」から髪を決めます

お色直しでカラードレスを着る場合——

・ドレスの色から、髪飾りとリップの色を引いてくるのが最も失敗しません

・白ドレスからカラードレスに変わるとき、ヘアも変えるのが定番です。同じ髪型のままだと、写真を並べたときに変化が乏しくなります

・ただし着替えの時間内で変えられる範囲には限りがあります。「アップ→ダウン」のような大きな変更は時間がかかるため、事前に所要時間を確認してください



移動、着替え、ヘアチェンジが加わると、一日仕事になります。

◆ スケジュールを組むときの3つのコツ

① 朝食は必ず食べてください これは真面目な話です。和装の着付けは体を締めますし、緊張も加わります。空腹での長時間撮影は、確実に表情に出ます。 軽くでも構いませんので、必ず何か召し上がってからお越しください。

② 光の良い時間帯を、最優先で押さえる 撮影において、光は取り戻せません。午前中の柔らかい光、あるいは夕方前の斜光——この時間にロケーション撮影を当てられるよう、逆算してスケジュールを組みます。支度が2時間かかるなら、光の良い時間の2時間前に支度を始める。この順番で考えます。

③ 予備時間を1時間確保しておく 着付けに時間がかかった、移動が渋滞した、雲が出て光を待った——現場では必ず何かが起こります。予備時間がないスケジュールは、必ずどこかで無理が生じ、それが表情に出ます。



撮影3ヶ月前から始める「写真に写る髪」づくり

ここからが、この記事で最もお伝えしたい部分です。

前撮り・ブライダルフォトの相談で、私たちが最も多く感じる「もったいなさ」——それは、当日のヘアメイクだけで何とかしようとしていることです。

はっきり申し上げます。当日のヘアメイクでできることには、限界があります。

なぜなら、ヘアメイクは素材の上に成り立つ技術だからです。傷んだ髪をその日だけツヤツヤに見せることはできません。乾燥した肌に、その日だけ内側からの透明感を出すことはできません。

逆に言えば——素材が整っていれば、当日のヘアメイクは劇的に良くなります。

◆ なぜ「髪の状態」が写真に写るのか

写真において、髪は光を反射する面として写ります。

・髪のキューティクルが整っている → 光が一方向に反射する → 一筋の艶(エンジェルリング)が出る

・髪が傷んでいる → 光が乱反射する → ぼんやりと白っぽく、パサついて写る

この差は、肉眼で見るよりも写真のほうがはるかに顕著に出ます。特にスタジオの強い照明下では、髪のダメージは容赦なく可視化されます。

◆ 3ヶ月前|方針を決める

・カラーの最終的な色を決める。ここから逆算して、退色のカーブを設計します

・明るい髪色を希望される場合、一度で明るくするのではなく、段階的に。髪への負担が全く違います

・髪質改善のトリートメントを開始します。1回では変わりません。継続することで、髪の内部の状態が変わっていきます

・長さの方針を決めます。「ハーフアップにしたいけれど長さが足りない」といった問題は、この時点なら解決できます

◆ 1ヶ月前|色を入れる

・カラーの本番はここです。撮影直前ではなく、1ヶ月前。理由は2つあります

・ひとつは、染めたては色が浮くこと。少し落ち着いた頃が最も自然です

・もうひとつは、万が一イメージと違ったときに、修正する時間があること

・白髪が気になる方は、伸びてくるタイミングを計算して、撮影の1〜2週間前に根元をリタッチする計画を立てます

◆ 2週間前|最終カット

・カットは撮影の直前ではなく、2週間前です。切りたてはどうしても馴染みません

・前髪だけは、撮影の3〜5日前に微調整するのが理想的です

◆ 前日|やってはいけないこと

・新しいシャンプーやトリートメントを試さない——万が一合わなかった場合、取り返しがつきません

・髪を洗いすぎない——特にアップスタイルの場合、洗いたてのさらさらすぎる髪は、実はまとまりにくいことがあります。前日夜に洗って自然乾燥、が最も扱いやすい状態です

・夜更かししない——むくみは写真にはっきり写ります

◆ この「逆算」ができるのが、美容室にお願いする最大の価値です

撮影当日だけを担当するヘアメイクでは、この工程は絶対にできません。日常的に髪を切り、染め、ケアしている美容師だからこそ、3ヶ月かけて髪を仕上げていける——これが、美容室にブライダルヘアメイクを依頼する、最も大きな理由だと私たちは考えています。



髪だけじゃない。肌・眉・まつげ・爪・うなじの逆算ケア

◆ 肌|ブライダルエステは「3ヶ月前」から

肌のターンオーバーには時間がかかります。1回のエステで劇的に変わることはありません。

HANAYAでは、フェイシャル90分(顔・デコルテ)を¥13,200、フェイシャル+ボディ120分(顔・デコルテ・背中・二の腕)を¥22,000でご用意しています。背中の開いたドレスをお召しになる方には、背中のケアは必須です。ご自身では手が届かない場所だからこそ、プロにお任せください。

◆ シェービング|「うなじ」と「背中」は写真に写ります

前述の通り、和装ではうなじが主役です。洋装でも背中は必ず写ります。

・ブライダル全身シェービング(90分)¥15,000——クレンジング・フェイシャル・高保湿パック・えり足・背中・デコルテ・両腕

・ブライダルフェイシャルシェービング(60分)¥7,480

・背中+えり足シェービング(30分)¥4,400

タイミングは撮影の3〜5日前が目安です。直前すぎると肌が敏感な状態で撮影に臨むことになります。有資格者が肌の状態を見極めて施術いたしますので、初めての方もご安心ください。

◆ まつげ|写真では「目の際」が命です

寄りのカットで最も見られるのが目元です。まつげエクステは、写真の印象を大きく変えます。

・両目80本 ¥7,040(ナチュラル)/100本 ¥8,800(ぱっちり)/120本 ¥10,560(しっかり)

・まつげカール(ダメージレス)¥6,600

撮影用には、日常より少し多めをおすすめしています。カメラは思った以上にまつげを細く写すためです。装着は撮影の3〜7日前が、馴染んで最も美しい状態になります。

◆ ネイル|指先は、必ず写ります

指輪の交換、手を重ねたカット、ブーケを持つ手——手元のアップは、前撮りで必ず撮られる構図です。

ブライダル定額ネイル ¥9,900〜。衣裳とブーケの色を伝えてからデザインを決めるのが失敗しないコツです。

◆ 眉|3ヶ月前から整え始める

眉は、伸びるのに時間がかかります。「撮影前日に整えよう」では間に合いません。 抜きすぎた眉は数ヶ月戻りません。3ヶ月前から、少しずつ理想の形に近づけていってください。




「撮影スタジオや式場のプランに、ヘアメイクが含まれている。でも、他の人にお願いしたい」——このご相談も少なくありません。

◆ 持ち込みは可能ですが、必ず事前確認を

・持ち込み料が発生するか——スタジオ・式場によって規定が異なります。金額も幅があります

・持ち込み自体が可能か——中には不可としている会場もあります

・支度部屋を使えるか——使用可能な時間帯と、鏡・電源・スペースの有無

・同行して撮影に立ち会えるか——これは前述の通り、仕上がりに直結します

契約前に確認してください。 契約後に「持ち込み不可でした」となると、選択肢がなくなります。

◆ 持ち込みが向いている方

・すでに通っている美容室があり、担当者が自分の髪をよく知っている方

・髪質やクセに悩みがあり、初対面の人に任せるのが不安な方

・本番の結婚式と同じ担当者に、前撮りもお願いしたい方

・撮影の数ヶ月前から、髪と肌のコンディションを一緒に作っていきたい方

特に最後の項目に当てはまる方には、美容室への持ち込みを強くおすすめします。これは、その場限りの出張ヘアメイクでは実現できない価値です。

◆ 出張エリアについて

HANAYA Bridalでは、盛岡市内の会場を中心に、ご相談に応じて対応しております。エリア・料金・同行の可否については、内容によって変わりますので、まずはお問い合わせください。




リハーサルは、「髪型を決める場」ではありません。「本番のリスクを潰す場」です。

① 後ろ姿を、合わせ鏡で確認する 正面だけ見て帰る方が本当に多い。写真は360度から撮られます。

② 上を向く・下を向く・横を向く 石段を見上げる構図、うつむいて微笑む構図。角度が変われば、見える場所も変わります。実際に動いて確認してください。

③ 衣裳のネックラインの写真を持参する ドレスや打掛の写真がないと、正確な設計ができません。スマホの画像で構いません。

④ 撮影場所を伝える 南昌荘なのか、小岩井農場なのか。この記事でお話しした通り、場所によって設計が変わります。

⑤ 撮影の進行順を伝える スタジオ先か、ロケ先か。何着着るのか。移動時間はどのくらいか。

⑥ 「絶対に譲れないこと」を1つ決めて伝える 「小顔に見せたい」「おでこは出したくない」「首を長く見せたい」——優先順位が明確だと、迷ったときの判断軸になります。

⑦ 髪飾りを実際に着けてみる 持ち込みの髪飾りがある場合、必ず現物をお持ちください。写真で見た印象と、実際に着けた印象は、驚くほど違います。

そして、リハーサル後に必ず写真を撮ってください。ご自身のスマホで、正面・横・後ろ。それが本番の設計図になります。




意外と見落とされがちですが、写真には二人写ります。

花嫁さまがどれだけ完璧でも、隣の新郎さまの髪が寝ぐせのままでは、写真全体の完成度は上がりません。

・ヘアセット——スタイリング剤の量とツヤの出し方で、写真での印象がまったく変わります。日常のセットより、少しきっちり作るのが正解です

・眉——男性の眉は、写真で非常に目立ちます。整えるだけで顔つきが引き締まります

・ヒゲ——当日剃るだけでは、青みが残ります。HANAYAではメンズヒゲ脱毛(90分)を¥8,800〜、6回コース¥47,520でご用意しています。青ヒゲは写真にはっきり写るため、時間に余裕があれば検討する価値は十分にあります

・メイク——「男がメイク?」と思われるかもしれませんが、肌のトーンを整えるだけでも、写真の仕上がりは変わります

前撮りの主役は花嫁さまですが、写真の完成度を決めるのは「二人のバランス」です。ぜひ、新郎さまも一緒にご相談ください。




最後に、私たちのことを少しだけお話しさせてください。

◆ 全員が美容師免許を持ち、サロンで実務経験を積んでいます

これは、ブライダル業界では実はそれほど当たり前ではありません。

HANAYA Bridalのメンバーは、全員が美容師免許を取得し、美容室での実務経験を持っています。

なぜこれが重要なのか。日常的に髪を切り、染め、ケアしている人間でなければ、髪の状態を根本から改善することができないからです。

「この髪質なら、3ヶ月あればここまで変えられる」 「このダメージの入り方なら、このカラーは避けたほうがいい」 「この生えぐせなら、この分け目のほうが自然に流れる」

こうした判断は、サロンワークの積み重ねからしか生まれません。当日のセットだけを専門にしている技術者には、この領域は踏み込めないのです。

◆ 髪・肌・爪・うなじ——すべてを一つのグループで整えられます

HANAYAは、盛岡市内にブルーテーフ(本宮)、デフィ菜園店、NORM(開運橋通)、デフィ都南店、デフィ青山店、AURA(菜園)、そしてユーミー(矢巾町)を展開しています。

ヘアメイクも、カラーも、髪質改善も、ブライダルエステも、シェービングも、ネイルも、まつげエクステも、新郎さまのヒゲ脱毛も——すべて同じグループの中で完結します。

複数の店舗を予約して回る必要がありません。専任のブライダルコンシェルジュが窓口となり、すべてのスケジュールを一括で管理します。

◆ 専任のブライダルスタッフが、最後まで担当します

沢口友理子、漆原清香、伴野晴美、伊勢光佳里、主濱未歩子——ブライダル専任のヘアメイクスタッフが在籍しています。そして、ブライダルコンシェルジュの村上裕美が、ご相談の窓口としてお二人をサポートいたします。

初回のご相談から、リハーサル、撮影当日まで。同じ人間が、最後まで責任を持って担当いたします。

◆ 私たちが大切にしていること


流行のヘアスタイルを、そのまま当てはめることはしません。お顔立ち、髪質、衣裳、撮影場所、そして何より「お二人らしさ」から逆算して、一組ずつ設計いたします。







長くなりましたが、この記事でお伝えしたかったことは、突き詰めれば一つです。



・どのロケーションで撮るかによって、ヘアメイクの設計は変わる

・盛岡の四季と気候に、それぞれ固有の課題がある

・そして何より、髪と肌の素材そのものが、写真にそのまま写る

盛岡には、南昌荘の障子の光も、八幡宮の朱色も、岩手山を背負う雄大な景色も、雪の白さもあります。これだけの舞台が揃っている街で撮る一枚を、「当日なんとかする」で終わらせてしまうのは、本当にもったいない。

私たちHANAYA Bridalは、その何ヶ月も前から、お二人と一緒に準備を始められるチームです。髪を切り、色を入れ、髪質を整え、肌を磨き、うなじを整え、そして当日、最高の状態でカメラの前に立っていただく。

一生に一度の、特別な一枚のために。

まずは、お気軽にご相談ください。


 

written by

ブライダル ヘアメイク 伊勢光佳里

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